第三者検証としての役割

テストエンジニアの仕事は製品のテストをして品質を確認するのが主なものだが、細かく見てみるといくつかの種類がある。
フリーランスエンジニアがテスターとして働く場合には第三者検証の目的での依頼が典型的だ。特定の企業と提携して継続的にテスターをするという形で受託型の検証を担うこともできるが、テストエンジニアとして十分な経験を積んでいなければ契約を勝ち取るのは難しい。
それに比べると第三者検証の案件はニーズが高く、比較的経験が少ないフリーランスのエンジニアでも依頼を受けられるケースが多い。

第三者検証はテストによって品質保証をするのが目的である。既に社内のエンジニアあるいは委託企業によるテストでほぼ完全な状態に仕上がっている製品の最終確認としてのテストをすることになる。

内部でテストを行うと見落としがちな部分も第三者により発見されることがある他、この程度なら問題ないと判断して試験をパスしてしまった個所も外部に任せることで指摘を受けられる可能性がある。このような第三者検証によって製品の品質を向上させている企業は多く、テストエンジニアのニーズは高いのである。

しかし、テスト事業を行う企業も存在しているため、フリーランスのエンジニアは競争に勝たなければならない。
依頼を受けるのに成功している事例として多いのが、フリーランスの特色を生かして契約を取り付けているパターンだ。価格や依頼に対する柔軟な対応力があることでメリットを生み出して案件を獲得している事例が多くなっている。